トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売が2月6日に開幕したシカゴモーターショー14で初公開した「TRDプロシリーズ」。会場では、トヨタにとっては異例の取り組みで、このTRDプロシリーズがアピールされた。
トヨタがシカゴモーターショー14の会場に用意したのは、特設の屋内オフロードコース。これはTRDプロシリーズの優れたオフロード性能を、メディアや来場者に体験してもらうのが目的。
実はこの演出、もともとクライスラーグループのジープブランドが得意としてきたもの。実際、ジープブランドもシカゴモーターショー14の会場に、特設オフロードコースを設けている。
TRDプロシリーズとは、「TRD」(トヨタ・レーシング・デベロップメント)の名前を冠したオフロードパッケージ。大型ピックアップトラックの『タンドラ』、小型ピックアップトラックの『タコマ』、小型SUVの『4ランナー』(旧『ハイラックスサーフ』)の3車種に、TRDプロシリーズは設定される。駆動方式は、すべて4WD。
足回りは、本格的なオフロード走行を重視して強化。TRDビルシュタインのダンパーをはじめ、TRDチューンのフロントスプリング、TRD製のフロントスキッドプレートなどが採用される。内外装も専用仕立てとし、スポーツ性を強調。
米国トヨタ販売は、「TRDプロシリーズには、トヨタのオフロードレースにおける栄光のストーリーが根底にある。耐久レースのバハ500やバハ1000で勝利し、砂漠での経験から生み出された」と説明している。