日立、AeroMACSが空港面航空移動通信システムの実証実験に採用…アジアで初

航空 企業動向
日立、AeroMACSによる空港面通信ネットワーク構想イメージ
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日立製作所は、電子航法研究所(電子研)のAeroMACSプロトタイプシステムの製作、設置一式に関する調達で、日立のシステムが採用されたと発表した。

今回、採用された日立のシステムは、仙台空港に隣接する電子研・岩沼分室内に設置され、アジア初となるAeroMACSの実証実験に利用される予定。

AeroMACSは、無線LANの一種であるWiMAX規格をベースに開発が進められている、航空用途としての空港面用の高速・大容量通信システム。

航空交通需要の増大に伴って、空港周辺を中心に、航空通信量が飛躍的に増大している。AeroMACSは、空港周辺における航空通信の混雑緩和のため、新しい高速・大容量の移動通信システムとして世界的に検討され、世界各国の空港で共通に用いることのできる国際標準規格化と、その実用化に向けた取組みが進められている。

電子研は、これら国際標準規格の策定作業に参画し、国内でプロトタイプの研究開発を進めている。

AeroMACSは、国連専門機関国際民間航空機関(ICAO)の勧告にもとづき、OFDMA信号処理技術を応用した次世代空港面移動通信の方式を使用する。

広大な空港面で、管制官やパイロットをはじめ、空港や航空会社職員向けに、航空管制情報や航空会社による各種サービス情報、航空整備情報を確実に伝達するのに活用する。

日立のAeroMACSは、高いデータ通信効率を得るためのMIMO Matrix-A/-B技術やQoS技術を使って、高スループットで安定した通信環境を提供するとしている。

また、コアネットワーク装置には、基地局の状態を監視するため、集中監視機能や、基地局間を移動する航空機のハンドオーバーを可能とするゲートウェイ機能、端末の認証を行うサーバ機能などを持つ。数キロに及ぶ空港面で広帯域、高速なデータ通信を実現するとしている。

《レスポンス編集部》

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