中国汽車工業協会は2月13日、中国における1月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、単月としては3か月連続で過去最高の215万6400台。前年同月比は6%増と、11か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売が落ち込んだ。しかし、今春以降は、回復傾向にある。
日系メーカー3社の1月実績では、日産自動車が9万5200台を販売。前年同月比は0.4%減と、7か月ぶりにマイナスに転じた。引き続き、新型『シルフィ』が販売の中心。しかし1月は、春節要因で前年実績を割り込む。
トヨタは8万5600台を販売し、前年同月比は18%増と、5か月連続の前年実績超え。8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が、現地でのSUV人気を背景に、販売を伸ばす。
ホンダは6万3128台を売り上げ、前年同月比は33%増と、引き続き大きく増加。5か月連続で前年実績を上回った。新型『アコード』や、中国専用セダンの『クライダー』発売の効果が続く。
中国の2013年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を突破すると同時に、米国を上回り5年連続で世界一となった。