【ボルボ V40 Rデザイン 試乗】特徴付けされた内外装の仕様とスポーティな走り…松下宏

試乗記 輸入車
ボルボ・V40 Rデザイン
ボルボ・V40 Rデザイン 全 12 枚 拡大写真

ボルボ『V40』は発売年の2013年に1万台を超える受注を獲得した。2013年のボルボの登録台数を見ると、全体で1万7000台ほどの売れ行きだったから、V40が圧倒的に良く売れていることが良く分かる。

V40は1.6リットルエンジンを搭載したT4系が中心モデルで、ほかにT5系のクロスカントリーとRデザインもあり、これらのモデルも合わせてV40が良く売れている。

試乗したT5 Rデザインは直列5気筒2.0リットルエンジンを搭載し、標準車との違いが明確な内外装の仕様や専用の足回りを備えたモデルだ。

2.0リットルターボの動力性能は157kW/300Nmという強力なもの。ボルボの5気筒エンジンは既に長い歴史を持つエンジンになりつつあるが、その分だけ熟成が進んでいる感じで、吹き上がりの滑らかさなどは上々だし、エンジンを回したときのパワーフィールも良い。

特にシフトバーを倒してスポーツモードにしてアクセルを踏み込んだときなど、エンジンの。回転数が高まってグイと出て行く力強さを感じさせる。6速ATとの組み合わせで滑らかに速いのが良い。

1.6リットルエンジンを搭載するT4系のモデルに比べるとRデザインは100kg以上も重いのだが、動力性能の向上幅の方がずっと大きいので、重さは全く問題にならない。

専用にチューンされた足回りはけっこう硬めの乗り心地を感じさせる。タイヤが18インチになることも影響していると思う。それ以上に小回りが利かないことの方が問題だが、最小回転半径が5.7mになるのは17インチタイヤを履くT4 SEでも同じ。ベースグレードのT4でないと5.2mの小回りは得られない。

V40はかなり良く売れているだけに、差別化されたV40が欲しいというユーザーも多いはず。そうしたユーザーにスポーティなRデザインという選択肢は十分にあり得ると思う。

Rデザインの価格はセーフティパッケージを含めて409万円で、T4系とは明確な違いがある。走りの良さを求める人向きのクルマである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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