三菱電機製造のトルコ通信衛星『Turksat-4A』打ち上げ成功
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Turksat-4Aは三菱電機が2011年にトルコの通信会社TURKSATから製造を受注した静止通信衛星。トルコを中心に中央アジアから中東、アフリカの地域で通信、放送サービスを行う。三菱電機がシンガポールの通信会社から受注したST-2衛星に続き、海外通信会社からの衛星製造受注例として注目されていた。
衛星は三菱電機の静止衛星バス「DS2000」をベースとし、打ち上げ重量は4850キログラム。衛星の軌道制御を行うための推進剤の残量から推定される運用可能期間は30年以上とされる。
Turksat-4Aは、カザフスタン、バイコヌール宇宙基地からプロトンM ブリーズMロケットで2014年2月15日午前6時9分(日本時間)に打ち上げられた。プロトンMロケット全3段の分離、5回にわたるエンジン燃焼も正常に進行。ブリーズM上段ステージは静止トランスファ軌道に衛星を予定通り投入し、打ち上げから9時間13分後に衛星は分離されたという。
2014年中には、三菱電機が同時に受注した同型の衛星『Turksat-4B』の打ち上げも予定されている。
《秋山 文野》