三菱重工、遠隔作業ロボットを福島第一原発に投入…除染やサンプリングを実施

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三菱重工業・遠隔作業ロボット MHI-MEISTeR(マイスター)
三菱重工業・遠隔作業ロボット MHI-MEISTeR(マイスター) 全 2 枚 拡大写真

三菱重工業は、同社が開発した遠隔作業ロボット「MHI-MEISTeR(マイスター)」が東京電力福島第一原子力発電所に投入され、除染作業の実証試験とコンクリートコアサンプリング作業を完了したと発表した。

MHI-マイスターは、1999年に発生した茨城県東海村の核燃料加工施設での臨界事故を受けて開発した災害対応ロボットを、原子力施設で培った多くのメンテナンス技術を援用して改良したロボット。耐放射線性能や遠隔操縦性も大きく向上させ、高線量域での各種作業に対応可能とした。

これまでの災害対応ロボットの多くは、カメラなどを用いた点検・監視などが主な役割だったのに対し、MHI-マイスターはロボットアーム先端のツールを交換することで、点検・監視だけでなく、除染作業やコンクリートのサンプリング作業を行ったり、通路を遮断する障害物を切断するなど、多様な作業ができる。

今回、同機は福島第一原子力発電所1号機に1月末から投入され、プラント内の放射能汚染物質を専用のノズルによる吸引除染や、ブラスト材(研削材)を噴射し汚染表面を薄く削り取るブラスト除染の作業実証を実施。さらに、1号機内の狭い通路での走行確認や、建屋内の汚染程度を調査することを目的としたコンクリートコアサンプリングも実施した。

同機はさらに2号機においても、オペレーティングフロアの汚染度を調べるため、コンクリートコアサンプリングを実施する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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