【ホンダ CB1100 改良新型】日本で生まれ、育てられたCBシリーズ

モーターサイクル 新型車
ホンダ・CB1100 EX
ホンダ・CB1100 EX 全 40 枚 拡大写真

ホンダは空冷4ストローク直列4気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルである新型『CB1100』ならびに、2本出しマフラーやワイヤースポークホイールを採用しトラディショナルなイメージを高めた『CB1100 EX』を2月20日に発売した。

「CB」という名はホンダにとって重要な価値を持つ。CBシリーズの開発責任者を務めた本田技術研究所 二輪R&Dセンターの後藤悌四郎氏は、「最初に”CB”を名乗った『CB92』を発売したのが1956年。ホンダはそれ以降、高性能を広くお客様に提供する使命をもったバイクに”CB”と名付けてきました。今回発表したCBシリーズは、日本で生まれ、この国のお客様に育てられ続けてたと言っても過言ではないモデルです」と述べる。

開発には基幹ブランドならではの苦労もあったのではないだろうか。同氏はCBシリーズの開発に関し「ホンダの開発者にとってCBの開発に携われることは、誇りであると同時に大変な緊張と責任が伴う仕事です。なぜ現行のCBがこの姿、この仕様、この装備になるのか、それを深く理解しなければCBの開発に携わることはできません。ぶれることなく開発を進めることが重要なのです」と言う。

ではどのように開発を行っていったのか。同氏は「CBの開発とは、日本のお客様の期待と要望に答えるということです。性能や使い勝手だけでなく、楽しさや情緒までも意識して開発を行います。その結果、CBシリーズは1つのオートバイとして普遍性を備えた姿となっています。守るべきこと、変えるべきこと、変えないことへも意思を込めて開発を行うのです。技術的な手段はその時々で変えていくべきですが、基本的な思想、想いまでも変えることはありません」と述べた。

最後に同氏はCBの持つ価値についても言及した。「CB固有の価値は”ジャパン プライド”です。CBは55年という長きにわたり、日本で開発、製造、販売し、お客様に育てられてきた。こうして初めてCBはスポーツバイクの最新の基準となるのです。この基準があるからこそ、性能の進化だけでなく個性や違いを生み出すことができるのです」と述べた。

《橋本 隆志》

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