【日産 エクストレイル 20X 試乗】ゆったりとした走りと実用性を両立…島崎七生人

試乗記 国産車
日産・エクストレイル 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 3列車 4WD
日産・エクストレイル 20X エマージェンシーブレーキパッケージ 3列車 4WD 全 8 枚 拡大写真

日産 『エクストレイル』20X エマージェンシーブレーキパッケージ の3列シート車に試乗した。

「20X エマージェンシーブレーキパッケージ」の4WD車同士で、シート配列による車重の差は70kg(車検証上では前+10kg/後+60kg)。空車状態で3列車は体格のいい成人男子およそ1人分のウエイトがプラスとなる。

けれど実際の走りには影響は感じない。2リットルエンジンが発揮する動力性能も不足はなく、出足もスッと淀みない。違うとすれば乗り味で、2列車よりもさらにゆったりとしたボディの動き。舗装路は無論、荒れた路面でも足の長さ(ストローク)を十分に生かしながら走る。雪道も試したが、ストロークしてくれるためタイヤを路面に押し付けるように走ってくれるため、駆動力が抜けるような不手際はまったくなく、SUVの威力をいかんなく発揮していた。路面状況にかかわらずステアリングフィールも一定のしっとりとした感触を保ってくれるのもいい。

3列目シートは乗員の座高にもよるが、意外にも頭上の余裕がある。サイドビューに対しルーフを膨らませた巧みなデザイン処理の恩恵だ。足元は、2列目を前方にスライドさせ、空間をシェアすれば、実用的になる。

3列車は2列目シートのアームレスト部分を倒すことができ、乗員と荷物の積載のアレンジは2列車よりも多彩。3列目シートはワンタッチで床下に格納でき、すると実質的には2列車に大きく見劣りしないスペースが確保できる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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