蘭コンステリウム、15%軽量化と10%強度アップを実現した衝突制御システム用アルミ車体部材を開発

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コンステリウムのアルミ車体部材
コンステリウムのアルミ車体部材 全 2 枚 拡大写真

オランダのアルミニウム素材大手のコンステリウム(Constellium)は20日、現行より軽量で耐衝撃性に優れたアルミ構造部材を開発したと発表した。自動車車体の前部と後部の衝突制御システム(CMS)での採用を見込んでいる。

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今回、同社が開発した新構造部材の名称は『アルミニウム高強度衝突制御システム(aluminium high-strength Crash Management Systems)』で、現行のアルミ製のCMSに比べて15%の軽量化と耐衝撃性能の10%改善を実現したいう。

同社の新構造部材は、強度と耐腐食性に優れる複数の6000系アルミ合金を組み合わせることで、成形性や耐腐食性、エネルギー吸収力、リサイクルのし易さを兼ね備えた新構造材の開発に成功した。フランス東南部ヴォルップ市にある同社の研究開発センターで顧客との協力で開発できたという。

同社はアルミ製CMSについて、今後5年間は特に欧州の高級車市場で需要が拡大すると見込んでおり、18年までに欧州の新車市場でアルミ製CMSを採用した車両の割合が30%に達すると予測。米国市場でも同20%に達するとみており、18年までに欧州と米国、中国で計2800万台以上がアルミ製CMSを採用すると展望し、世界市場でアルミ製CMSの需要が拡大すると見ている。

《山内 博》

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