【シトロエン C3 セダクション 試乗】ノホホンと走る現代版2CV!?…島崎七生人

試乗記 輸入車
シトロエンC3セダクション
シトロエンC3セダクション 全 8 枚 拡大写真

現代版2CV…多少強引だが、最新のシトロエン『C3』の「セダクション」に乗りながら、そんな風に思った。アーチ状のルーフラインと6ライトウインドゥ、そしてノホホンと心地いい乗り味…。

【画像全8枚】

先に試乗済みの「エクスクルーシブ」とはタイヤサイズが違う。その点が気になり試乗したのだが、15インチのこちらはやはり16インチに対し、乗り味の“しんなり”または“タプッ”とした感じがより増す。煽られ感の少ないフラットライドも基本だ。装着タイヤ(BS B250・スペイン製)は剛性感が高く、目の荒い路面でトレッド面で立つ音を共鳴・増幅させるから、より静粛性に配慮したメイクにすれば静けさが増しそう。高速道路での直進安定性の高さ、カーブでの路面に吸い付くような感覚も素晴らしい。プジョー208とは共通の出自ながら、足の設定はバネ、ダンパーのみならずアライメントまで違うという。シトロエン流のレシピはそうして守られるという訳だ。

同グレード新旧で50kgもの軽量化を果たしたボディに積む最新の1.2リットル3気筒+5速ETG(ATモード付き自動クラッチ)の性能、マナーも走り込むほどによさがわかった。とくにシングルクラッチながら変速がスムースな点は乗るほどに実感する。半クラッチとエンジン回転の合わせがよほど上手なのか、スピード、加速の緩急にかかわらずフワッ!と変速を実行。ガクッというショック、トルクの抜けはほとんど感じさせない。JC08モード燃費は19.0km/リットルだが、アイドリングストップの効果もあり、実燃費も決してカタログ値からかけ離れない感触だ。

いずれにしろ、マニアックなファンだけでなく、コンパクトで個性のあるクルマに乗りたい…という女性ユーザーでも、無理なく気軽に乗りこなせるに違いない。

またディーラー装着(ダッシュボードも専用パネルが用意される)という最新版の専用カーナビは、なんと画面内に“マルチファンクションディスプレイ”のオリジナル表示を割り込ませて表示する。従来型の輸入車オーナーの悩ましい思いを一挙に解決した、画期的で夢のような仕組みだ。

頭上まで視界が開ける“ゼニスフロントウインドゥ”は、むしろ夜のドライブが楽しい。夜間でもガラス内側=室内側の映り込みが案外と少ないため、外の景色がクリアに見通せるからだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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