東京都港湾局、「東京港総合渋滞対策」を策定…コンテナターミナル増設や違法駐車対策を強化

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東京都港湾局、「東京港総合渋滞対策」を策定
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東京都港湾局は、東京港周辺道路での交通混雑解消に向けた取組をまとめた「東京港総合渋滞対策」を策定した。

東京港では、外貿コンテナ貨物取扱個数が一貫して増加傾向にあり、特に近年はアジア貨物の増加により、さらに急激な伸びとなっている。こうした中で、コンテナターミナルによっては、季節や時間帯のピーク時、ふ頭周辺で、コンテナ車両による交通混雑が発生している。交通混雑は物流の効率化を妨げ、周辺環境への悪影響もあることから、都として最重要課題と認識、渋滞解消に向けた対策を実施する。

具体的には、東京港の抜本的な機能強化を交通混雑解消に向けた取り組みの軸とする。一定の期間を要することから、短期的、即効性のある取り組みを多角的に実施し、東京港の交通混雑を解消していく。

東京港の抜本的な機能強化では、中央防波堤外側に新たなコンテナターミナル3バースを整備し、東京港全体のコンテナ貨物取扱能力を抜本的に向上させる。3ターミナル合計で約100万TEUのコンテナ貨物取扱容量が拡大し、東京港の処理能力が大幅に向上する。

中央防波堤外側コンテナターミナルの整備を機に、青海・大井のコンテナふ頭を再編し、ヤード拡張などによりコンテナ貨物取扱能力の向上を図る。大井ふ頭その1・その2間の埋立てにより、新たに約21ヘクタールの土地を確保し、バン・シャーシープールなど、コンテナ関連施設を整備する。

東京港エリアで脆弱な南北方向の道路ネットワークを拡充するなど、円滑な交通の流れを確保する。

また、短期的、多角的な取り組みとしては通常より1時間前倒しの7時30分にコンテナターミナルのゲートをオープンすることで、コンテナ引取時間の選択性を向上する。

既存の青海車両待機場と2012年12月に供用を開始した中央防波堤外側車両待機場に加え、大井地区に530台収容可能な車両待機場を整備する。これによって路上でのコンテナ車両の滞留を解消する。

さらに、交通渋滞や交通事故の一因となっている台切りシャーシーの違法駐車を東京港から一掃するため、港湾法に基づく「放置等禁止区域」を設定し、規制を強化する。

Webカメラを増設するなどして、コンテナターミナルのゲートオープン時間や混雑状況をタイムリーに情報提供していく。東京港埠頭を始めとする民間事業者と連携し、ターミナル処理能力向上や、コンテナ輸送効率化の取り組みを引き続き推進する。

《レスポンス編集部》

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