H-IIAロケット23号機 GPM主衛星 種子島宇宙センターから打ち上げ成功

宇宙 科学
H-IIA23号機打ち上げの様子
H-IIA23号機打ち上げの様子 全 2 枚 拡大写真

2014年2月28日午前3時37分、H-IIAロケット23号機により、NASA・JAXA共同開発の全球降水観測計画『GPM主衛星(GPM/DPR)』を種子島宇宙センターから打ち上げた。打ち上げから15分57秒後、衛星はロケットから正常に分離され、打ち上げは成功した。

予定日時の種子島宇宙センターは、前日までの雨が止んで晴れ、風速3.1メートル毎秒、気温14.1度と安定した天候だった。打上げはH-IIA202型ロケットで時刻通り行われ、2基の固体ロケットブースター(SRB-A)は1分48秒後に燃焼を終えて分離、4分17秒後に衛星フェアリングを分離。6分55秒後には第1段エンジンが燃焼を終えて第2段と分離された。15分6秒後には、第2弾エンジンの燃焼を終えて、ロケット第2段からGPM主衛星を分離。高度約407キロメートル、軌道傾斜角65度の軌道に衛星を投入した。さらに打ち上げから27分後、GPM衛星の太陽電池パネル展開を開始し、正常な動作が確認されたという。

GPM主衛星は、今後2か月ほどかけて搭載された観測機器の点検を行い、全地球の降水観測を開始する。運用はNASAが行う。JAXAが運営する世界の雨分布速報「GSMap」にGPM主衛星のデータが反映されるのは、今年9月ごろになる見通し。

H-IIAロケット23号機には、大学が開発した7機の相乗り小型副衛星が搭載されていた。こちらはGPM主衛星の分離後に順次分離され、軌道に投入された。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 2031馬力をMTで操る!? 世界に1台のハイパーカー『ヴェノムF5』が爆誕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る