JR東日本盛岡支社は2月27日、3月末で運行を終了する岩泉線(茂市~岩泉間)に代わり翌4月1日から運行される路線バス「岩泉茂市線」の概要を発表した。
バスは東日本交通(岩手県岩泉町)が運行。路線は茂市~岩泉病院間で、停留所は31カ所設置され、多くは既存の岩泉町民バスと共用となる。停留所以外でも乗降が可能なフリー乗降区間も一部に設定される。
1日に上下各4本(上り始発は和井内~茂市駅間の区間運転)が運行され、全線の所要時間は約1時間半。運賃は全線を乗り通した場合760円で、茂市駅~和井内間を除きA~Eまで5つのゾーンに分かれており、同一ゾーン内での乗り降りは一律140円となる。
岩泉線は、山田線の茂市駅(宮古市)から分岐して岩泉駅(岩泉町)に至る38.4kmのローカル線。2010年7月31日、土砂崩れによる脱線事故が発生して全線が不通となった。復旧に約130億円の費用がかかること、1日1kmあたりの平均通過人員(輸送密度)が46人(2009年度)と極めて少ないことから、同社は廃止の方針を発表。沿線自治体の合意を受け、2013年11月に廃止を国交省に届け出た。
当初の届出では廃止日を2014年11月9日としていたが、今年1月に国交省が廃止日の繰り上げを認めた。