【レクサス CT200h 改良新型】サプライヤーの最新技術を取り込みながら、乗り心地向上を目指す

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レクサス・CT200h
レクサス・CT200h 全 8 枚 拡大写真
レクサス『CT200h』がマイナーチェンジした。今回のポイントは、走行性能は落とさずに、乗り心地の向上した点にある。

トヨタ性能実験部車両運動性能開発の田邊和則さんは、CT200hのマイナーチェンジにあたり、「レクサスというブランドイメージをどれだけ演出できるかが、一番手のかかるところだった」と話す。

CT200hのプラットフォームは、『カローラ』や『プリウス』に類似しているという。そこをベースとして、『クラウン』をもしのぐ価値観を提供することが目標なのだ。

そのために、今回のマイナーチェンジでは、乗り心地の向上は必須だった。しかし、マイナーチェンジなので、サスペンションの取り付け位置などは手を入れることは出来ない。そこで、「アブソーバーやコイルスプリング、スタビライザーなどのサプライヤーさんからの最新技術の提案を取り込んでいった」と述べる。「外見では変わっていないが、内部のひとつひとつの部品にはこだわった」と田邊さん。

しかし、その最新技術もメーカーとしての保証を満たさなければならない。田邊さんは、「我々のマイナーチェンジに向けての開発と、サプライヤーさんの保証と性能確保に向けた開発は、常に平行線。ギリギリまで本当に使えるのかどうか並走しながら行った」と述べる。

確立された技術を待ってから採用すると、2~3年後になってしまうことから、「今回の採用を見送ってしまうと、別のところに先を越されてしまったなという悔しさに繋がってしまうので、常にサプライヤーさんと日々タイアップしながら進めた」と苦労を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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