【レクサス CT200h 改良新型】遮音材にプラスして吸音材により静粛性向上

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レクサス・CT200h
レクサス・CT200h 全 8 枚 拡大写真

レクサス『CT200h』は、今回のマイナーチェンジに際し、静粛性の向上にも力を入れて開発されたという。

CT200hのボディ形状はハッチバックタイプである。トヨタ性能実験部車両運動性能開発の田邊和則さんによると、「ハッチバックは、後席乗員から、ザーッというロードノイズが入ってきて、長距離乗っていると嫌だ、うるさいといわれる傾向がある」という。

そこで、CT200hのマイナーチェンジでは、「運転していても、後席にゆったり座っていたとしても、違和感のないくらい静粛性を向上させた」と話す。これは、「ボディ剛性の向上とともにNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)性能を向上させることで実現出来た」と田邊さん。

具体的には、「ボディには配線を通したりする穴などが多く開いている。そうしたところの構造を見直し、例えばワイヤーハーネスなどが通る部分の穴を少しでも小さくするほか、穴が開くのは必要なことなので、そこから入ってくる音に対しては吸音材で対応した」と述べる。つまり、「遮音出来なかったものは吸音するしかないので、遮音材にプラスして吸音材を付加することで、静粛性の向上を実現させた」と説明。

吸音材に関しては、ルーフ部分にも使われた。「ルーフに雨だれが落ちたとき、その音が安っぽく“ぱーん”と響いてしまうと、途端にクルマも安っぽく感じられてしまう。そういった音にもこだわり、ルーフの裏に吸音材をみっちり詰めて対応している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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