【BMW 428iクーペ 試乗】凛々しくて潔いすべての演出…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
BMW・428i クーペ「Luxury」
BMW・428i クーペ「Luxury」 全 12 枚 拡大写真

いまさら言うまでもなく、クーペは贅沢な乗り物だ。ゆとりのあるサイズだというのにドアは二枚。この『428i』にしたって正直、1825mmの全幅は、日本の道を一人で乗るには大きすぎる。ハンドルは太くごっつく、手ごたえはずしりと重い。

【画像全12枚】

都心の交通環境のなかでスタートさせたとき、びびりに近い緊張感が身を包んだとしても、責められる筋合いはないと開きなおりたくなる。

しかし、ものの5分も走ると、さっきまでは緊張していたはずなのに、じわりじわりと走りが体に馴染んでくる。理由は428iの懐の深さだ。がっちりと守るようなボディ剛性に、細かいことは受け入れないほどのサスペンションのいなし具合。小心者の自分をこんなに見事にエスコートしてくれて、申し訳ないくらいである。さらに、8速ATの加速はなめらかだし、アクセルを踏んでもまだまだ余力が残りまくりのエンジントルクが頼もしい。たとえこのクルマのポテンシャルが発揮できない時速50kmの世界であっても、クーペの持つ贅沢気分を120%味わうことができる。

攻めの走りのときは、ドライビング・パフォーマンス・コントロールを駆使すれば、一瞬のうちに加速感~ボディ剛性までがキンと緊張感を持ち、逆にエコモードで節約走行すれば大きなクーペをひとりで乗っているというエコ的罪悪感も薄めてくれる。アイドリングストップもついているし。パワステは相変わらず重くて手ごたえがあるが、試乗車にはバリアブル・スポーツ・ステアリングがオプション設定されており、低速ではちょっときっただけで車両がさくっと向きを変えてくれ、駐車や小回りでの憂鬱感は解消される。

実用性とは対極の世界ではあるけれど、すべての演出は凛々しくて潔い。おひとりさま、間違いなくご満悦である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

岩貞 るみこ │ モータージャーナリスト/ノンフィクション作家
女性誌や一般誌、ラジオなどで活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーと、救急医療を通じて衝突安全を中心に取材をするほか、近年はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。チャイルドシート指導員。国土交通省安全基準検討会検討員。同・リコール検討員。同・独立行政法人評価委員会臨時委員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタのミッドシップスポーツ『MR2』、2028年復活へ…400ps超+AWDか
  2. 高校生の時に手に入れた愛車を23年掛けて自分色に染め上げる…CARTUNE ALL USERS MEET神戸
  3. BMWとMINI の21車種1129台リコール、カメラ映像表示されない
  4. 「うぉーーーー!!」「新型2CV!?」シトロエンの名車復活にファン興奮! パリモーターショー2026で初公開へ
  5. 「これフルモデルチェンジじゃん」レクサス『NX』一部改良…9月に盛り上がった口コミ記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  3. 廃棄ガラスのフロート板ガラス水平リサイクルに成功、日本板硝子と板硝子協会が国内初実証
  4. ティアフォー、サウジで自動運転バスの実証を推進へ…株価が大幅高
  5. 出光興産、使用済みプラスチックからナフサ製造に成功…グループ一貫の資源循環体制を構築
ランキングをもっと見る