【日産 エルグランド ハイウェイスタープレミアム 試乗】国産最大のグリルを装着し迫力を倍増…諸星陽一

試乗記 国産車
日産・エルグランド
日産・エルグランド 全 10 枚 拡大写真

元祖国産ビッグミニバンである日産エルグランドがマイナーチェンジされ、内外装をリフレッシュするとともに使い勝手をアップした。

今回のマイナーチェンジのもっとも大きなポイントは、グリルの大型を伴うエクステリアのリフレッシュ。新しいデザインのグリルは、国産乗用系では最大面積を誇るものとなった。このグリルがもたらす威圧感は相当のものらしい。というのも、高速道路の追い越し車線で先行車に追いつくと、次々と道を譲るのだ。こちらが猛スピードで追いついているのではなく、ゆっくりと近づいているのにどんどんクルマがよけていく。これほどまでにクルマがよけるのはあまりないことだった。

試乗車は2.5リットルの4気筒モデルで、最高出力は170馬力。組み合わされるミッションはCVTだ。重量級のLクラスミニバンだと少々力不足を想像するかもしれないが、じつはこれがけっこういい。上位には3.5リットルモデルがあり、それがよりパワフルで余裕の走りができるのは当たり前だが、その余裕と引き替えに燃費は約10%減となり、燃料はプレミアム指定となる。燃料代など気にしないという方はさておき、ランニングコストに興味があるなら2.5リットルモデルが賢い選択だ。

今回のマイナーチェンジでは、サードシートが左右分割で240mmのスライドが追加装備された。従来モデルはサードシートを収納しないとゴルフバッグの搭載ができなかったが、このマイナーチェンジによってサードシート使用時もゴルフバッグなどの荷物が搭載できるようになった。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  3. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス、ベネチア国際映画祭の公式車両に…『ES』新型のEVがレッドカーペットに登場へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る