日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14において、『Q50オールージュ』のエンジンを初公開した。
『Q50オールージュ』は2014年1月、デトロイトモーターショー14でワールドプレミア。インフィニティ『Q50』(日本名:新型日産『スカイライン』)の高性能コンセプトカーだ。インフィニティと技術提携を結んでいるF1のレッドブルレーシングと協力。F1マシンの技術を応用し、エアロダイナミクス性能を追求している。
Q50オールージュでは、ベース車両のQ50に対して、ルーフとドア以外のデザインを変更。フロントのリップスポイラー、サイドのシルスカート、リアのディフューザーなどで構成されるカーボンファイバー製のエアロパーツが装備される。また、ルーフの形状は市販車と同じながら、カーボン素材に変更。ドアミラーカバーもカーボン製。足元は21インチのアルミホイールで引き締められた。
今回のジュネーブモーターショー14では、インフィニティはQ50オールージュのエンジンの詳細を公表。注目のエンジンは、3.8リットルV型6気筒ツインターボと発表された。最大出力は568ps、最大トルクは61.2kgm。トランスミッションは7速。0-96km/h加速は4秒以下、最高速は290km/hの性能を誇る。
駆動方式は、前後トルクを50対50に配分するフルタイム4WD。ここまで聞くと、日産『GT-R』のパワートレインが思い浮かぶ。実際、Q50オールージュのエンジン排気量は、GT-Rと同じ3799cc。パワースペックはGT-Rが550ps、64.5kgmと、Q50オールージュに近い。Q50オールージュは、4ドア版GT-Rといえそうだ。