右直事故を起こした被告の過失を認めず、裁判所が無罪判決

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2011年3月、愛知県名古屋市南区内の交差点で衝突事故を起こし、同乗者2人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われていた75歳の男性に対する判決公判が3日、名古屋地裁で開かれた。裁判所は被告の過失を認めず、無罪を言い渡している。

問題の事故は2011年3月3日の午後6時10分ごろ発生している。名古屋市南区大同町1丁目付近の国道247号(片側3車線の直線区間、信号機あり)で、交差点を右折していた軽ワゴン車と、対向車線を直進してきた乗用車が衝突。軽ワゴン車は中破し、同乗していた男性2人が死傷した。

検察は「軽ワゴンの運転者は右折開始の直前に対向車を視認していた」として、自動車運転過失致死傷罪で起訴。公判で被告弁護側は「右折開始時点で被告は対向車は視認できていなかった」と主張していた。

3日に開かれた判決公判で、名古屋地裁の入江猛裁判長は検察側の主張について「被告側が右折開始前に対向車を視認できたという鑑定結果は信頼性に疑問がある」と指摘。「対向車は被告から認識可能な範囲にいたとは言い切れず、被告の過失を認定するには合理的な疑いがある」と判断し、被告に無罪を言い渡した。

《石田真一》

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