【スズキ ハスラー 試乗】アクティブ心をくすぐるデザインと足ごたえ…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スズキ・ハスラー
スズキ・ハスラー 全 12 枚 拡大写真

いまさら私が力説するまでもなく、『ハスラー』のデザインはいい。節約づかれではしゃぎたい人と、節約に拍車がかかり自然派へ傾倒した人の気持ちをわしづかみだ。

色によって表情を変えるところもうまい。真のアイドルになるためには、子どもからオジサンにまで愛されないとダメだというが、受け皿の広さはその素質十分である。ドアを開けてのインテリアもうまい。色使いのバランス感覚は絵心のカケラもない私でさえ、うーむと感嘆する。

ベースは『ワゴンR』。でも、アクセルを踏むと、その手ごたえの違いに気付く。かるくするりと加速していたワゴンRに対して、一瞬、ふくんだような手ごたえ、いや、足ごたえ。クルマが走るのではなく、自分で走らせる感がある。セッティングは同じというけれど、これはタイヤの差なのか?ともあれ、アクティブ心をくすぐるデザインには、このくらい操作感が実感できるほうが好ましいことに、まちがいない。

後部座席も広いし、乗り降りもしやすい。うまいのは、ラゲッジスペースのあしらい。アウトドア嗜好でも使いやすいように、ラゲッジ、及び、後部座席の背もたれを倒して広がるスペースは、汚れをふきとりやすいつるつる表面になっている。スーパーの袋はすべるじゃん、と、言うなかれ。スーパーの駐車場でウォッチングしていると、その8割くらいは後部座席に乗せて、ラゲッジは使わないのだよ。ラゲッジに入れるのは、自転車とか、自転車とか、自転車とか(くどい)。遊び道具を入れるときに、つるつるが気に入らない人は、毛布の一枚でもひいてほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る