【IAAE14】ブロードリーフの「街のカーウンセラー」とは…整備事業者やカーオーナーのメリットは?

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事業推進室室長の土屋政紀氏(左端)と事業推進室商品企画課課長の小池誠氏(右端)
事業推進室室長の土屋政紀氏(左端)と事業推進室商品企画課課長の小池誠氏(右端) 全 8 枚 拡大写真

ブロードリーフは、国際オートアフターマーケット(IAAE14)において「街のカーウンセラー」と呼ぶ、自動車整備事業者向け経営支援・業務改善支援ソリューションを訴求した。

車両や装備品データベースを武器に整備事業者向けの業務支援アプリケーションにおいて圧倒的なシェアを確保している同社だが、従来のパッケージソフトウェアを中心にした販売から、同社サーバとネットワークで接続し、自動車整備/板金見積/車両販売を支援するSaaS型業務システムに移行しつつあるという。

集客支援、経営・事業支援、人材育成支援までを一体化したクラウドベースソリューション

保有台数が減り、アフターサポートがディーラーに囲い込まれるなかで一般の整備事業者は集客や業務改善の面で積極的になりづらい状況といえるが、今回、ブロードリーフが打ち出した「街のカーウンセラー」は、業界に幅広く浸透している同社サービスの強みを活かし、集客支援と経営・事業支援、そして人材育成支援までを一体化したコンサルティングソリューションを提案することで、整備事業の競争力向上をサポートすることに狙いがある。

事業推進室室長の土屋政紀氏は、「街のカーウンセラーに認定されるには、“スタッフ”と“店舗”の二つの条件が揃っていることが必要」と説明する。

「スタッフについては二級整備士の資格があることが必須だが、その上で座学やロールプレイを通じた研修により接客マナーや提案スキルの向上を目指す。研修をへて試験に合格した人だけがカーウンセラー認定を与えられる。そして店舗については、ブロードリーフが提供するアプリケーションを導入すことが必須。店舗とスタッフは一体不可分で、研修では当社から提供するタブレット向けの業務用アプリケーションを使いこなすことが必要となる」(土屋氏)

導入しやすさにも配慮したサービス体系

店舗が街のカーウンセラーとして認定されると、「経営・事業」「集客」そして「人材育成」という3点でブロードリーフからのサポートが得られる。経営・事業支援については、ブロードリーフのスーパーバイザーが「エンドユーザーが入庫したいと思わせる」店舗作りをアドバイスするもの。各種ツールの効率的な利用法、バランスシートなどの分析によりROI改善に向けた支援をおこなう。集客支援は、プロモーションのサポートや、「BL.Homepage」と呼ばれるHP作成ツールを提供して顧客獲得に効果的なウェブサイト運用をサポートする。そして人材育成支援については前記の研修サービスに加えて、タブレット型業務支援ツール「carpod Tab」によるIT活用ノウハウの提供などにより、応対力の向上を支援するという。

なお店舗側の費用負担だが、carpod Tabなどカーウンセラーの保守に関わるシステム利用費は一定額とし、売上額に比例して利用頻度が高くなる「BLパーツオーダーシステム」の利用料については従量制とし、規模の大小にかかわらず導入しやすい料金設定としている。

カーオーナーがメリットを享受できるサービスを

街のカーウンセラーは、アフター分野へのディーラーの台頭への危機感や同社のビジネス拡大という課題に対しての解決策よりも重要な点として土屋氏が強調するのは次の点だ。

「街のカーウンセラーで最も重視しているのは、(エンドユーザーである)カーオーナーの立場に立ったソリューションであること。業界に幅広く浸透している当社のネットワークシステムをより効率的に整備業者に使っていただき、さらにスーパーバイザーによる業務支援や人材育成支援をおこなうことで、カーオーナーは分かりやすい説明が得られ、待ち時間の短縮や金額的なメリットも享受できるようになる。また整備業者がより主体的にカーオーナーへのアプローチをおこなっていくきっかけになれば、当社・整備業者・そしてカーオーナーの三者全てにとって嬉しいはず」(土屋氏)

同社では街のカーウンセラー訴求に当たり、IAAEでの出展ブースもこれまでと大きく方向性を変化させたという。事業推進室商品企画課課長の小池誠氏によれば「昨年までは当社の製品を紹介することを主題においた展示となっていたが、今回は“整備事業者やカーオーナーのニーズを解決する”ということを念頭に置いたソリューション重視の展示に変えた。IAAEがスタートしてまだ半日しか経っていないが、ステージでの説明に足を止めて見入るお客様が明らかに増えた印象」とのこと。

同社としては、「中長期的には、街のカーウンセラー認定店舗を全国3000にまで広げたい」(土屋氏)と意気込んでいる。

《北島友和》

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