マレーシア航空機不明、自衛隊・海保が捜索を開始…依然手がかりは発見できず

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マレーシア航空
マレーシア航空 全 1 枚 拡大写真

マレーシア航空(MAS)のMH370便が8日未明にベトナム南方海上で消息を絶った事件から7日目に入ったが、捜索範囲がインド洋まで拡大されているにもかかわらず依然として14日午後5時の時点で手がかりになるものは発見されていない。

マレーシア政府の要請に応じて国際緊急援助隊の派遣を公表している日本政府だが、外務省によると14日には航空自衛隊のC-130輸送機2機が捜索を開始しており、海上自衛隊のP-3C哨戒機2機も早ければ15日に捜索を開始する。海上保安庁のガルフストリームV捜索機1機も14日から捜索に加わった。

同機が西方に方向を変えようとした形跡があること、そのまま長時間飛び続けた可能性があることから捜索範囲はインド洋まで拡大されており、米海軍が駆逐艦の派遣を決めた。中国の人工衛星が撮影したというベトナム沖合の浮遊物らしきものの写真については、後に中国側が誤りだったとして撤回している。

物的な手がかりが発見されない中、事故と人為的な破壊工作など多方面の可能性を念頭に捜索が続けられている。突然交信を絶っているにも関わらずその海域で残骸などが一切発見されていないことから、飛行データの送信装置やトランスポンダー(応答装置)が切られていた可能性が高まっている。

「ワシントン・ポスト」は米国の専門家の話として、ベトナムの管制局との交信を絶ってから30分後にトランスポンダーが切られ、時間をおいて飛行データの送信装置も切られたと指摘。爆発などで送信能力が失われたのではなく人為的に切られた可能性を示唆した。

MASは、同機が交信を絶った午前1時7分以降も飛行データの通信を受信していたとする「ウォールストリート・ジャーナル」などの報道を否定。レーダーから消えた後も4時間も飛び続けたということはないと強調した。

伊藤 祐介

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