三菱重工とJAXA、陸域観測技術衛星「だいち2号」を軌道に投入するH-IIAロケット打ち上げを5月24日に決定

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三菱重工とJAXA、H-IIAロケットの打ち上げを5月24日に決定
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三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を軌道に投入するため、H-IIAロケット24号機を5月24日に打ち上げると発表した。

種子島宇宙センターの大型ロケット発射場から5月24日12時05~20分(日本標準時)の時間帯で打ち上げる。

打ち上げ予備期間は5月25~6月30日。陸域観測技術衛星「だいち2号」は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機で、災害状況把握・国土管理・資源管理といった幅広い分野での利用を目的としている。

H-IIAロケット24号機は、打ち上げ能力の余裕を利用して、小型副衛星4基に対して、軌道投入の機会も提供する。

H-IIAロケットは、三菱重工が提供する打ち上げ輸送サービスで実施し、JAXAは打ち上げ監理業務を行う。

H-IIAロケットは、だいち2号、小型副衛星(ピギーバック衛星)4基を搭載し、種子島宇宙センター大型ロケット第1射点から打ち上げられる。ロケットは、打ち上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角100度へ向けた後、所定の飛行計画に沿って太平洋上を飛行する。固体ロケットブースタを打ち上げ約2分05秒後に、衛星フェアリングを約4分30秒後にそれぞれ分離、約6分36秒後には第1段主エンジンの燃焼を停止し、約6分44秒後に第1段を分離する。

続いて、約6分50秒後に第2段エンジンの燃焼を開始、約15分14秒後に燃焼停止、約16分04後に高度約633km、軌道傾斜角97.9度の太陽同期軌道上でだいち2号を分離する。

だいち2号を分離後、ロケットは慣性飛行を続け、約25分00秒から約37分30秒までに小型副衛星4基に対し分離信号を送出する。

H-IIAロケットの継続的な改良として取り組んでいる基幹ロケット高度化に向けて、軌道上における第2段ロケット推進系の技術データを取得する。

《レスポンス編集部》

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