【アウディ A8 改良新型 発売】「世界最高のヘッドライト技術」謳うマトリクスLEDヘッドライトとは

自動車 ニューモデル 新型車
アウディ・A8
アウディ・A8 全 8 枚 拡大写真

アウディ『A8』の最大の特徴は、世界初の眩惑防止ハイビームを搭載したマトリクスLEDヘッドライトだ。

【画像全8枚】

「これは世界最高のヘッドライト技術といっても過言ではない」とは、アウディAGプロダクトマネージャーのジュリアン・レンツ氏の弁。

開発の動機についてレンツ氏は、非常にシンプルな理由だという。「人間の視覚は、特に夜間、暗闇で非常に弱いという特徴がある。また、人間は外部からの情報は90%以上視覚から収集していることから、ユーザーに最高の形で情報を提供したいと、今回この新しい技術を導入したのだ」とコメント。

マトリクスLEDヘッドライトは、フロントウインドウにカメラが搭載されており、このカメラが前方からの光の出所を検知し、そこの部分についてはライトをロービームにする。その光の検知は最大8台まで可能だ。

この機能の最大の特徴は、複数の光が当たった場合だ。「メカニカルに光を動かす技術と違い、電子制御なので、光と光の間も照射することが可能だ」と話す。ヘッドライト照射範囲の右と左に光の対象物があった場合、メカニカルな機能の場合は、中心部は照射されず、それぞれの対象物より端の部分のみの照射となるが、電子制御の場合は照射範囲内であれば対象物を除いたすべての部分の照射が可能となった。

「最大8台まで対向車、または前方を走るクルマなどの光を検知し、25個の小さなLEDがそれぞれ個々に点灯消灯することで、ハイビームの照射範囲から検知した光の部分を除外する。このLEDはロービーム、ハイビームの切り替えも個々に可能なのだ」という。

さらに、曲がる方向に向かって流れるように点滅するウインカーも採用。「ただ単に点滅するのではなく、流れるように曲がる方向に向かって点滅することで、早い段階からドライバーがどちらの方向に曲がりたいのかがわかり、安全性を高めている」と説明。

レンツ氏は、「過去A8はLEDのデイライトを他社に先駆けて導入し、現在は、ほぼすべての他社モデルにも搭載されている。今後も、このようなアウディのサクセスストーリーを、ダイナミックウインカーやマトリクスLEDヘッドライトなどでリードし続けていきたいと考えている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  2. 日産『GT-R』をオリジナルアルミボディでカスタム、「R356」がふるさと納税の返礼品に…三重県明和町
  3. 「大ヒットの予感」トヨタが“小さいランクル”初公開! SNSでは「男心をくすぐる」「日本でも扱いやすそう」と期待のコメント続々
  4. BYDが軽自動車市場に参入、EVプロトタイプ初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 日産『ルークス』新型、1か月で受注1万1000台突破…約8割が「ハイウェイスター」選択
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る