富士通研究所と富士通テン、市村産業賞の貢献賞を受賞…全周囲立体モニタの実用化技術

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富士通研究所と富士通テンが開発した全周囲立体モニタ
富士通研究所と富士通テンが開発した全周囲立体モニタ 全 1 枚 拡大写真

富士通研究所と富士通テンは、新技術開発財団が主催する「第46回市村産業賞」で「ドライバーの安心・安全を支える全周囲立体モニタの実用化」が「貢献賞」を受賞したと発表した。

今回受賞した技術は、ドライバーの視界を補助する周辺監視システム「マルチアングルビジョン」として富士通テンが提供し、自動車メーカーに採用されている。

これまでも自動車の後方発進時の対人事故軽減や、ドライバーの駐車サポートを目的とした車載カメラモニタシステムが製品化されているが、安全・安心を目的に、より広い視野で死角なく表示できる技術が求められている。

今回、受賞者らは、従来製品の技術とは異なり、3次元グラフィックス処理技術を使う斬新なアプローチによって、4台の車載カメラの映像から車両周辺だけでなく、遠景まで含む広範囲の状況を360度、立体感のある全周囲立体映像として合成、ドライバーが見たい方向から自由に滑らかに視点を動かしながら表示できる「全周囲立体モニタ技術」を開発した。

この技術により、従来製品では不可能だった広い視野と周囲の物体の視認性向上が実現でき、周囲の物体と車両の関係を適切な視点位置から分かりやすく表示することが可能となった。特に、交差点での巻き込み確認や車線変更での後方確認など、新たな運転支援画面の生成に役立ち、ドライバーの安全運転を一層効果的に支援する。これらの技術力が評価され、受賞につながった。

新技術開発財団は、日本の科学技術の進歩、産業の発展に顕著な成果をあげ、産業分野の進展に多大な貢献をされた個人・グループを表彰する市村産業賞を定めている。

今回の贈呈式は、4月18日にホテルオークラ東京(東京都港区)で行われる。

《レスポンス編集部》

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