今年2月、富山県高岡市内の国道156号で信号待ちの車列に突っ込み、5人を死傷させた後、現場に駆けつけた警官につかみかかり、公務執行妨害容疑で逮捕されていた37歳の男について、富山県警は17日、自動車運転過失致死傷容疑で再逮捕した。
富山県警・高岡署によると、問題の事故は2014年2月23日の午後3時15分ごろ発生している。高岡市戸出市野瀬付近の国道156号(片側2車線の直線区間)で信号待ちをしていた車列に対し、後ろから進行してきた乗用車が速度を落とさないまま第1車線と第2車線の中央部を突っ切ろうとした。
この事故で押し出された軽乗用車2台が大破。うち1台は電柱に衝突し、運転していた小矢部市内に在住する40歳の女性が頸部骨折で死亡。同乗者していた41歳の女性と12歳の男児か打撲などの軽傷を負った。また、別の軽乗用車に乗っていた66歳の女性と2歳の女児も軽傷を負っている。
乗用車を運転していた南砺市内に在住する37歳の男は、通報を受けて駆けつけた警官につかみかかるなどしたため、公務執行妨害の現行犯で逮捕。調べを進めていた。
公務執行妨害については検察も処分保留と判断したが、17日に自動車運転過失致死傷容疑で再逮捕。事故についての調べをさらに進めることとなった。
聴取に対して男は追突と公務執行妨害への関与を大筋で認めており、警察ではクルマを突っ込ませた動機について、今後も厳しく追及していく方針だ。