国交相、相鉄・JR直通線の開業時期変更など認定

鉄道 行政
相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の位置。今回、相鉄・JR直通線の開業予定時期が正式に2018年度内に変更された。
相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の位置。今回、相鉄・JR直通線の開業予定時期が正式に2018年度内に変更された。 全 3 枚 拡大写真

国土交通大臣は3月25日、神奈川東部方面線を構成する相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線について、速達性向上計画の変更を認定した。

相鉄・JR直通線は、相模鉄道(相鉄)本線の西谷駅(横浜市保土ケ谷区)からJR東海道本線貨物支線(羽沢貨物線)の横浜羽沢貨物駅付近までを結ぶ約2.7kmの新線。羽沢貨物線との接続部の手前に羽沢駅(仮称、神奈川区)が設けられる。鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が整備し、完成後は相鉄の路線として運営される。

2006年、都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上計画の鉄道路線として認定され、2009年の工事施行認可を経て2010年に着工した。同線と羽沢貨物線を介して相鉄線とJR線の直通運転を行うことが想定されており、朝ラッシュ時は二俣川(旭区)~新宿(東京都新宿・渋谷区)間を現在より約15分短い44分で結ぶ。

相鉄・東急直通線は、羽沢駅から新横浜駅(横浜市港北区)を経由し、東京急行電鉄(東急)東横線日吉駅までの約10.0kmを結ぶ。こちらも都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上計画の鉄道路線として鉄道・運輸機構が整備し、完成後は相鉄と東急が運営。相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線を介した東急線と相鉄線の直通運転が行われる。

当初は相鉄・JR直通線が2015年4月、相鉄・東急直通線が2019年4月にそれぞれ開業する予定だったが、相鉄・JR直通線と羽沢貨物線の接続部の工事が遅れており、鉄道・運輸機構などは2013年4月、同線の開業予定時期を当初より約3年遅れとなる2018年度内に変更する方針を発表していた。今回の計画変更の認定により、同線の開業予定時期が正式に2018年度内に変更されたほか、事業費も当初より約100億円多い約782億円に変更された。相鉄・東急直通線の開業予定時期と事業費は変更しない。

また、今回の認定を機に両線の速達性向上計画が統合された。これにより計画全体の建設区間は西谷~羽沢~JR線接続・日吉間の約12.7km、事業費は約2739億円になる。

《草町義和》

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