【INDYCAR 第1戦】ポール発進の佐藤琢磨、ハードタイヤでの走りに苦しみ7位ゴール

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開幕戦決勝は7位だった佐藤琢磨。写真:INDYCAR
開幕戦決勝は7位だった佐藤琢磨。写真:INDYCAR 全 8 枚 拡大写真

2014年インディカー・シリーズ開幕戦は、フロリダ州セント・ピーターズバーグ市街地特設コースで現地30日に決勝レース(110周)を実施。ウィル・パワーが優勝を飾り、ポール発進の佐藤琢磨はハードタイヤでの走りに苦しむ展開となって7位に終わった。

スタートでトップをキープし、序盤は快調に逃げた琢磨(#14 A.J.Foyt Racing/ホンダ)。しかし、最初のピットストップを終えた後でパワー(#12 Team Penske/シボレー)に抜かれて2位に後退。さらに2度目のピットストップ後には5位へと下がり、後続のアクシデントによるイエローコーション絡みとなった3度目のピットストップ~リスタートの流れのなかでも順位を落とし、終盤は7位走行に。前後とも接近した隊列バトルの状態で緊張感ある走りを展開し続けた末、そのままの順位でチェッカーを受けた。

「いいスタートが切れて、(ソフトタイヤを履いていた)序盤はマシンのフィーリングもよかった。でも、1回目のピットストップでタイヤをハードに変更してからは苦戦した」と琢磨は苦闘を振り返る。ポールポジションからの7位という結果には、「素晴らしい予選を戦ったあとだけに、今日の結果には納得がいかない」と、当然不満も残るが、「確実に(上位の)ポイントを稼ぐことはできた」わけで、それほど悪い内容のオープニングレースでもない。琢磨の視線は次へと向いている。「次戦のロングビーチは昨年優勝を飾ったコース。マシンのセッティングに関して我々はいいものをもっているはずだし、今回苦しんだ原因がどこにあるのかをチェックして、さらに力強い戦いを見せたい」。琢磨の連覇に期待したい。

優勝のパワーは昨年の終盤2戦に続く3連勝というかたちになった。2位には2012年王者のライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport)が入って、ホンダ勢最上位。3位にはパワーの僚友で昨年シリーズ2位のエリオ・カストロネベス(#3)が続いた。昨年の王者スコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/シボレー)は4位。

ホンダ対シボレーは、トップ10圏内5対5という結果だった。ホンダ陣営のアート・セントシアーHPD社長は「レース結果(最上位2位)は悔しいものとなったが、このセント・ピーターズバーグでは私たちのエンジンの方が性能で優っていたと考えている。いくつかのチームがレースに勝てる可能性を見せてもくれた。次戦ロングビーチ、そして今シーズンへの見通しは明るい」と、手応えを語っている(インディカーのシャシーは全車ダラーラ、タイヤは全車ファイアストン)。

全18戦で争われる今季のインディカー・シリーズ、次戦第2戦は琢磨初優勝地のカリフォルニア州ロングビーチが舞台。決勝は4月13日(現地時間)に開催される。

《遠藤俊幸》

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