蘭NXPセミコン、ガラス基板上に直接実装するLCDドライバーを発表…車載品質規格に準拠

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chip-on-glass型のLCDドライバー
chip-on-glass型のLCDドライバー 全 1 枚 拡大写真

オランダのNXPセミコンダクターズは、ガラス基板上に直接ダイを実装する「COG:chip-on-glass」型のLCD(液晶ディスプレー)ドライバーの新製品を発表した。

今回の新製品は2機種で、両機種とも、特にVA(vertical alignment)方式LCDに向くという。いずれの機種もシングルチップで最大16Vの出力をLCDに供給できる。-40°C~+105°Cの温度範囲で安定動作させるために、プログラム可能な温度補機能を備える。またオンチップはプログラマブル発振器を搭載し、45~360Hzのフレームレートに対応できる。

2機種のうち『PCA8539』は、最大18バックプレーン、100セグメントのスタティックまたはマルチプレクストLCDに対応できる。また、最大1800ドットのグラフィックスをサポート可能だ。

このPCA8539は、車載半導体の品質規格「AEC-Q100」に準拠していて、車内環境制御ユニット、インスツルメントクラスター、インフォテインメント機器などに好適だという。また、最大7inのLCDに対応し、日本語の文字および中国語の簡体字をサポートできる。

もう一方の機種である『PCA2117』は、最大20文字×2列の文字、さらに200のアイコンをサポートする。当初リリースするのは、文字セット"R"対応の「PCA2117DUGR」および同"S"対応の「PCA2117DUGS」。その他の文字セットに対応することも可能だという。また、内蔵する文字生成用RAMには最大48個のユーザー定義文字を格納できる。こちらの機種は、車載品質規格の「AEC-Q100 グレード2」に準拠し、動作温度範囲は-40°C~+105°C。

両機種ともサンプルチップおよび評価ボードをすでに出荷している。

《山内 博》

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