【マツダ アクセラ ハイブリッド 試乗】ブレないクルマ作りを証明する、マツダ流の仕立て…森口将之

試乗記 国産車
マツダ・アクセラ ハイブリッド
マツダ・アクセラ ハイブリッド 全 8 枚 拡大写真

マツダとスバル。日本列島の西と東に開発拠点を構える2つのブランドは、走りを大切にするという共通点がある。ところがハイブリッドについては対照的な手法を用いてきた。

【画像全8枚】

トヨタと資本関係がありながら独自開発としたスバルに対して、マツダはトヨタからシステムの供給を受けるという手法を選んだのだ。

その点をエンジニアに聞くと、「まずは実績を積みたい」という答えが返ってきた。マツダのことだから、この経験を次のステップにつなげてくることだろう。

それにトヨタそのままではなく、エンジンはスカイアクティブテクノロジーを採り入れた自社製2リットル自然吸気となる。99psの最高出力、14.5kgmの最大トルクはなぜか1.8リットルの『プリウス』と共通だが、加速感は明確に違う。吹け上がりは静かかつ滑らかで、回す楽しささえ味わえる。山道ではパドルシフトが欲しくなってしまうほど。

でも走りのために燃費が犠牲になった印象は抱かなかった。JC08モードではプリウスの主要グレードを上回って話題となったが、鹿児島で行われた試乗会で高速道路3、山道を含めた一般道路2の割合のルートをハイペースで駆け抜けた結果、車載燃費計は18.1km/リットルを示したのだから。普通に走れば20km/リットル台は楽勝だろう。

おまけにパワートレイン以外は『アクセラ』そのもの。ハイブリッドカーらしからぬペースで走り回ってしまったのは、このクラスの国産車としては異例の腰の低さ、足のしなやかさのおかげが大きい。他社のシステムを拝借してもマツダ流に仕立ててしまう。クルマ作りにブレがない証拠だろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性: ★★★★
パワーソース: ★★★★
フットワーク: ★★★★★
オススメ度: ★★★★★

森口将之|モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト
1962年東京都生まれ。自動車専門誌の編集部を経て1993年に独立。雑誌、インターネット、ラジオなどで活動。ヨーロッパ車、なかでもフランス車を得意とし、カテゴリーではコンパクトカーや商用車など生活に根づいた車種を好む。趣味の乗り物である旧車の解説や試乗も多く担当する。また自動車以外の交通事情やまちづくりなども精力的に取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。

《森口将之》

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