JR北海道、砂原線で運休伴う安全基盤強化工事

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函館本線大沼~森間は海側と内陸側の2ルートがあり、渡島砂原駅を経由する海側のルートは「砂原線」と呼ばれている。安全基盤強化工事の一環として砂原線の枕木をコンクリート製に交換する工事を集中的に実施する。
函館本線大沼~森間は海側と内陸側の2ルートがあり、渡島砂原駅を経由する海側のルートは「砂原線」と呼ばれている。安全基盤強化工事の一環として砂原線の枕木をコンクリート製に交換する工事を集中的に実施する。 全 1 枚 拡大写真

JR北海道は4月4日、函館本線大沼(北海道七飯町)~渡島砂原~森(森町)間35.3kmの通称「砂原線」で、抜本的な軌道強化工事を集中的に実施すると発表した。一連のトラブル続出に端を発した安全基盤強化工事の一環。

砂原線35.3kmのうち約19kmの枕木(約2万7000本)を、木製からコンクリート製のものに交換する。工期は4月から11月まで。これに伴い線路上の作業時間を確保する必要があるため、5月7日から11月30日までの208日間、函館18時48分発の森行き普通列車を渡島砂原経由から駒ヶ岳経由に変更し、大沼~渡島砂原~森間は運休する。

同列車の運休に伴い運転する代行バスの運行時刻は大沼19時40分発~渡島砂原20時51分発~森21時16分着。流山温泉駅を除く各駅の駅前に停車するが、尾白内駅のみ道道1028号上に停車する。

普通鉄道ではレールの下に木製やコンクリート製などの板(枕木)を敷き、2本のレールと枕木を固定することでレールの間隔を一定に保つようにしている。JR北海道によると、コンクリート製の枕木は木製のものに比べて重く安定性があり、軌道の狂いが生じにくい。また、腐食がないことから耐用年数も長いというメリットもあり、安全性の向上や保守費の削減に効果があるという。

《草町義和》

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