【バンコクモーターショー14】ホンダは全方位で攻勢をかける

モーターサイクル 企業動向
NM4
NM4 全 32 枚 拡大写真

3月24日に開幕した第35回バンコクモーターショー。モーターサイクル大国でもあるタイのモーターショーでは、2輪メーカーも大きなブースを展開する。タイ市場をほぼ独占している国内4メーカーの様子をお伝えしたい。

【画像全32枚】

A.P.ホンダは前回のバンコクショーから、2つのブースを構えるようになった。従来の赤/白のカラースキームを持つ「ホンダ」に加えてもうひとつ、モノトーンでシックな雰囲気をたたえる「ホンダ・ビッグバイク」というブースを展開している。

タイをはじめとする新興国では、だいたい200cc以下のモデルが市場の中心になっている。これはあくまで実用品として購入されているためで、趣味性の高い大型モデルは価格が高いということもあって、大きな市場とはなっていない。

しかしタイではここ数年、250cc以上のスポーツモデルの売り上げが急上昇している。A.P.ホンダはこの傾向を受け、250~300ccあたりを境界にして、ブースを分けることにしたという。キャラクターをはっきりわけることで、それぞれのターゲットユーザーにあわせたイメージを訴求する戦略なのだ。

ビッグバイク側では今回、2台のニューモデルがタイ初公開となった。『ゴールドウイングF6B』と、日本で数日前にワールドプレミアしたばかりの『NM4』だ。

いっぽうホンダ側では、ATバイク(タイではスクーターをこう呼ぶ)のコンセプトモデル『ES01』がワールドプレミア。前後コンビブレーキやアイドリングストップ機構を持ち、安全性能と環境性能をアピールするコンセプトとのことだが、その上品なたたずまいを見せるスタイリングには、次世代モデルを予感させたい思惑もあるようだ。

このほかベストセラーATバイク『クリック』の新モデルと、スポーツモデル『CBR300R』がホンダブースの目玉。しかし筆者をもっとも驚かせたのは別の車両だった。

日本では『グロム』の名称で販売されている『MSX』のカスタマイズモデル。なんとガンダムカラーになっているのだ。てっきりショーモデルかと思ったのだが、まるでプラモデルのデカールのようなシートも展示されている。A.P.ホンダが展開するアクセサリーブランド「H2C」の商品として、実際に販売しているのだという。

新感覚の大型モデルからキャラクターグッズまで、幅広い嗜好に対応する展示はトップシェアにふさわしいものだったといえよう。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
  3. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 日産『アリア』改良新型を世界初公開へ、Vモーショングリルのない新デザインに…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る