世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」、復活へ向け米大陸大移動

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米ユニオン・パシフィック鉄道は世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」を、現在保管されているカリフォルニア州から動態復元に向けワイオミング州まで移送すると発表。写真は現役時代のビッグボーイ
米ユニオン・パシフィック鉄道は世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」を、現在保管されているカリフォルニア州から動態復元に向けワイオミング州まで移送すると発表。写真は現役時代のビッグボーイ 全 2 枚 拡大写真

米貨物鉄道大手のユニオン・パシフィック鉄道はこのほど、同社が動態復元に向け準備を進めている世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」4014号機を、4月28日から5月8日にかけて現在保管されているカリフォルニア州からワイオミング州シャイアンまで移送すると発表した。

「ビッグボーイ」は炭水車まで含めた全長が約40.5m、重量約600tの巨大蒸気機関車。1941~1944年にかけて25両が製造され、勾配区間での重量貨物列車牽引に活躍した。

引退後も8両が静態保存されていたが、ユニオン・パシフィック鉄道は2013年、保存車のうちカリフォルニア州ポモナに保存されていた4014号機を、動態復元に向け保存団体から取得したと発表。1月には移送に向け、数十年ぶりに本線の線路上に復帰した。

機関車は4月28日にカリフォルニア州のブルーミントンを出発、途中30日にラスベガス(ネバダ州)、5月3日にソルトレイクシティ(ユタ州)、5日にオグデン(ユタ州)での展示を経て、8日の午後1時(山岳部時間)にワイオミング州シャイアンに到着する予定となっている。

同機は今後、シャイアンの工場で3~5年程度かけて整備される予定という。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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