3月の中国新車販売、6.6%増の217万台…伸び率が1桁台に鈍化

自動車 ビジネス 海外マーケット
日産シルフィ
日産シルフィ 全 5 枚 拡大写真

中国汽車工業協会は4月11日、中国の3月新車販売の結果を公表した。総販売台数は、216万9100台。前年同月比は6.6%増と、2月の17.8%増から伸び率が1桁台に鈍ったものの、13か月連続で前年実績を上回った。

中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが出た。その影響を受けて、日系メーカーは9月以降、新車販売が減少。しかし、今春以降は、回復基調が鮮明になっている。

日系メーカー3社の3月実績では、日産自動車が約11万5900台を販売。前年同月比は26%増と、2か月連続で前年実績を上回った。引き続き、セダンの新型『シルフィ』と中国向け『ティアナ』が販売の中心。

トヨタは約9万0400台を販売し、前年同月比は19%増と、7か月連続の前年実績超え。2013年8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が、現地でのSUV人気を背景に、販売が好調。2013年11月に投入した新型『ヤリス』と新型『ヴィオス』も新車効果が持続する。

ホンダは5万9915台を売り上げ、前年同月比は2%減と、7か月ぶりに前年実績を下回った。これまで好調だった『CR-V』が、3月は前年同月比3.4%減とマイナスに。2013年9月にモデルチェンジを受けた『アコード』は、新車効果が長続きせず減少。3月実績は、前年同月比43.9%減と、3か月連続で前年実績を割り込む。

中国の2014年第1四半期(1-3月)新車販売は、592万1900台。2013年の新車販売は、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を超えると同時に、米国を上回り5年連続で世界一に立っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る