神戸電鉄は4月16日、有馬口駅(神戸市北区)の構内配線変更工事を17日から行うと発表した。昨年発生した脱線事故で現場の分岐器(ポイント)を交換して以来、新開地方面と有馬温泉駅を結ぶ直通列車が運転できなくなっているが、配線変更で再び直通が可能になる。
有馬口駅は有馬線と三田線の分岐駅。島式2面4線のホーム配置で、以前は両渡り付き交差(ダブルスリップスイッチ)によって1番線・2番線(下り)と3番線(上り)から三田方面・有馬温泉方面の両方に入線できる構造だったが、2013年5月の脱線事故発生を受けてダブルスリップスイッチを片開きのポイントに交換したため、同年6月以降は1・2・3番線と有馬温泉方面を結ぶ配線がなくなっていた。
今回の配線変更では、下り2番線から有馬温泉方面につながる線路を新設。工事の完了後は、1番線から三田方面、2番線から有馬温泉直通列車が発着するようになる。有馬口~有馬温泉間の折り返し列車は、これまでと同様に4番線に発着する。
配線変更工事の完成は7月の上・中旬頃を予定している。完成後はダイヤ改正を実施する予定。