気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年4月17日付
●沈没韓国船不明277人、座礁か、死者6人に、待機指示、逃げ遅れ(読売・1面)
●STAP存在「有力」理研・笹井氏、論文撤回は適切(読売・1面)
●中国経済急減速リスク、成長鈍化7.4%改革路線、投資や消費低迷(読売・11面)
●ガソリン値上げ止まり(朝日・8面)
●賃上げ7000円超、東証一部41社、16年ぶり(毎日・7面)
●日産、ブラジルに新工場、マーチなど年20万台生産(毎日・7面)
●トヨタカローラ新大阪、タイ東北地方に販売・保守拠点(日経・11面)
●次期「ロードスター」1割軽量化、マツダ、車台公開(日経・14面)
●エコカー、燃費競う、スズキ、1リットル40キロめざす、新興国展開、優位に、ホンダ、二輪2割向上へ(日経・14面)
●曙ブレーキ欧州に初の完成品工場(日経・14面)
●トヨタ、米で現代自封じ、セダン対決「カムリ」大改良、ドル箱市場で負けられぬ(日経・15面)
●私の履歴書、豊田章一郎、排ガス対策(日経・40面)
ひとくちコメント
日産自動車が、南米で初めてとなる新工場をブラジルの南東部リオデジャネイロ州に建設、4月15日には開所式が行われたという。
16日の日経夕刊に続いて、きょうも毎日などが共同通信配信の記事を取り上げている。それによると、新工場の敷地面積は305万平方メートルで、投資額は26億レアル(約1200億円)。エンジン製造と車両の組み立てを併設し、生産能力は年間20万台。小型車『マーチ』の新型車から生産を始める。
世界44位であるブラジルの自動車販売市場で日産のシェアは2%にとどまるが、新工場の稼働で2016年に5%へ高めることを目指すという。
ブラジルは、カルロス・ゴーン社長の生まれ故郷でもある。「日産・ルノー15年」を短期連載中の朝日が取り上げているが、開所式に出席したゴーン社長は「この工場は,成長目標を達成するために必要不可欠なものだ。日本の技術とブラジルの国民性を生かし、ともに成長したい」と、力強い身ぶりで、国内シェア5%を明言したという。
ただ、朝日の見出しは「高い目標計画に狂いも」。コミットメント経営について、最近のゴーン社長は「全目標を達成できているわけではない。高い目標に向かって伸びたからこそ成長できた。大切なのはトレンド(方向性)だ」との発言で締めくくっている。コミットメント経営を改め、今度は「トレンド経営」を重視するようだ。