本田技術研究所野村常務、二輪DCT比率「2~3年内に5割超へ」
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ホンダは2010年に二輪車で世界初のDCTを搭載した『VFR1200F』を発売、12年にはさらに小型化したDCTを『インテグラ』などのニューミッドコンセプトシリーズへ展開するなど、DCTの適用機種を順次拡大している。
野村常務は「大型モデルはコーナーに入っていく時のシフトダウンで横滑りするが、それがDCTでは全くない。オートマチックというとスポーツ性がないファンモデルと思われるかもしれないが、むしろスポーツ性が高い。クラッチレバーの操作からフリーになり、よりライディングに集中できるということで、欧米を中心に装着率が3割くらいにまで達している」と指摘。
その上で「我々が思っている以上に伸びている。今後も(DCT搭載)モデルも増やすし、お客様もそちらの方に流れていく。2~3年後には、5割を超えてくる」と述べた。
またホンダでは現在、快適性やスポーツ性を高めた第三世代のDCTの開発に着手していることも明らかにした。
《小松哲也》