【新聞ウォッチ】北京モーターショー開幕…欧米韓はSUV、日本勢はエコカーをアピール

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日産 ラニア コンセプト(北京モーターショー14)
日産 ラニア コンセプト(北京モーターショー14) 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年4月21日付

●沈没船内22遺体収容、韓国・死者58人、客室捜索本格化(読売・1面)

●北京モーターショー開幕、「中国仕様HV」アピール(読売・6面)

●観光バス逆走、十数台衝突、名神高速、運転手ら10人重軽傷(読売・38面)

●密着The経営者、パナソニック津賀一宏社長、「家電中心」から脱却 (毎日・1面)

●ビュートに春の息吹、光岡自動車(毎日・9面)

●4月28日は洗車の日(毎日・9面)

●中国、商船三井の船差し押さえ、戦後補償訴訟、初の強制執行 (産経・1面)

●私の履歴書,豊田章一郎、良き企業市民 (日経・40面)

ひとくちコメント

世界最大の自動車市場である中国で、北京モーターショーが開幕した。欧米や日本など世界14カ国の自動車メーカーや部品メーカーなど約2000社が参加しており、中国市場向けのハイブリッド車(HV)などの新モデルを各社が相次いでお披露目する。

きょうの各紙にも今回の北京モーターショーの見どころと特徴などをレポートした記事が取り上げられている。

読売は「『中国仕様HV』」アピール」とのタイトルで、「中国人好みに合わせたハイブリッド車などを発表し、世界最大市場の消費者にアピールした」と伝えている。朝日は「日本勢環境車に注力」として「得意の『環境車』で巻き返しをめざす」と報じた。記事では、トヨタ自動車の井原保守副社長が「中国の未来に少しでも役立つために、カギとなるのはやはり環境技術」と述べ「来年、セダンの『カローラ』と『レビン』にHVを追加。電池やモーターなどの基幹部品は現地で生産する」と報じた。

また、ホンダも「初のHV現地開発」(日経)。2016年のHVの中国生産をめざすという。三菱自動車も益子修社長が「プラグインハイブリッド車の現地生産などでエコカーを積極投入することを表明した」という。

日本車メーカーでは最大のシェアを誇る日産自動車は電気自動車を14年秋に投入するなど、日本の各社が再び中国市場でエコカーをアピールするのも「深刻化する大気汚染対策」がカギを握るからだ。中国政府はこれまでHVへの購入補助については消極的だったが、「風向きが変わりつつある」(朝日)とも。

ただ、新車販売が年間2000万台以上の中国市場をエコカーで巻き返しを図る日本勢に対し、欧米韓の3強は「これまでのセダンからSUVを中心に品ぞろえを拡充して富裕層と若者を取り込む」(日経)という。中国戦略で温度差を感じるのは外交や政治問題ばかりではなさそうだ。

《福田俊之》

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