【バリアフリー14】ホンダ、車いすカーボンレーサー極…「風をきって走る喜び」を

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カーボンレーサー極 2014 KIWAMI
カーボンレーサー極 2014 KIWAMI 全 14 枚 拡大写真

4月17日~19日に大阪市のインテックス大阪で開催されたバリアフリー14で、ホンダは同グループの八千代工業・ホンダR&D太陽・本田技術研究所の3社が製造した車いすのフラッグシップモデル カーボンレーサー『極 2014 KIWAMI』を展示した。

最近の車いすマラソンなどの国際レースでは、高性能な車いすレーサーの使用が広がっており、車いすレーサーの説明員によると、「外国の車いすレースではBMWが製造したとウワサされる車いすレーサーが登場している」そうで、「風をきって走る喜び」を生み出すために今回のカーボンレーサー極 2014 KIWAMIを開発した。

このカーボンレーサー極 2014 KIWAMIの特長は、カーボンによる軽量化、弾性のあるフレーム、レーサーの体格に合わせたオーダーメイドシステムの3点だ。

カーボンの軽さを説明する説明員は、展示されている車いすレーサーのホイールを手渡してくれた。渡されたホイールを持ってみると、大きさと較べてひょうし抜けするほどの軽さだ。展示品の裏には、693gという重量が表示されていた。ただし、これは展示用の試作品の重量で、市販品のホイール重量は850g(ハンドリム、タイヤ未装着時)だ。カタログによると、カーボンレーサー極 2014 KIWAMIの重量は、カーボンホイール装着時で8000g(参考値)という軽さ。

2点目の弾性のあるフレームは、複合材の特性を活かした最適積層設計により生み出されている。弾性のあるフレームは車いすレーサーのスピードを増す。

3点目のオーダーメイドシステムは、レーサーの体格に合わせたカーボン製のシートを作るための「型取り」によるものだ。

そのほかのカーボンの長所は、従来のアルミ製のレーサーより寿命が長いことだという。自身もレースに携わる説明員によると、「アルミ製のフレームより長く使ってもヘタらない。寿命の長さを実感できる」という。ただし、「フレーム表面にキズをつけると、そこからポッキリと破断してしまうので、キズをつけることだけは注意してほしい」と教えてくれた。

なお、八千代工業では、カーボンメインフレームとアルミシートフレームを組み合わせたハイブリッドレーサーをより低価格で販売する予定だ。

《山内 博》

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