東海ゴム、中国・天津の自動車用品製造会社に新工場…内装品・制遮音材を製造

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新工場の外観
新工場の外観 全 2 枚 拡大写真

東海ゴム工業は、中国・天津市の自動車用内装品・制遮音材の製造・販売会社、東海化成(天津)汽車部品(TCT)にて新工場が完成したと発表した。

同社グループは、ウレタン発泡技術を活用し、運転時の静粛性を高めるエンジンカバーなどの制遮音材や、安全で快適なドライビングシーンを演出するヘッドレストやアームレストなどの内装品を自動車メーカーに供給している。

TCTは、これらのウレタン事業を展開する同社子会社、東海化成工業(TCI)が2004年1月に設立した唯一の海外拠点で、今年で設立10 周年を迎える。従来の日系自動車メーカーに加え、現地自動車メーカーへの本格的な供給開始に合わせて、新工場の建設を進め、このほど完成した。

新工場の事業内容は、自動車用内装品・制遮音材の製造で、2012年12月に着工し、2014年3月に量産を開始した。投資額は4億7100万円で、工場の規模は、建屋面積が約10400平方m。従業員数は約450名(2015年度、新工場のみの従業員予定数)で、生産能力は1億5500万元(約25億4000万円 1人民元を16.4 円で換算して2015年度計画)。

当地では新工場完成と設立10周年を祝う式典が開催され、現地政府や開発区、行政関係者をはじめ、取引先の日系・現地自動車メーカー及び仕入先の関係者、同社グループ従業員ら約70名が出席した。

この式典で同社の西村社長が「自動車産業の競争激戦区である中国市場での永続的な事業発展には、世界で通用する競争力が不可欠だ。今後も、高品質の製品を世界中に供給するグローバルサプライヤーになるための取り組みを続けていく」と、現地での10年間の事業継続と今回の新工場建設の意義を訴えた。

同社グループのウレタン事業は、TCIグループが御嵩町(本社工場)と神奈川県綾瀬市、大分県豊後高田市に製造拠点を保有するほか、海外ではTCTと東海ゴム工業の米国・タイ・ポーランドの各拠点で展開をしており、世界の主要な自動車市場への製品供給態勢が構築されている。

《山内 博》

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