【SUPER GT 第2戦】日産GT-Rが両クラスでポール獲得…GT500は1-2-3占拠

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安田&オリベイラの#12 GT-RがGT500のポールを獲得。<撮影:益田和久>
安田&オリベイラの#12 GT-RがGT500のポールを獲得。<撮影:益田和久> 全 13 枚 拡大写真

SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」は3日、公式予選を行ない、GT500クラスのポールポジションを安田裕信&ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組の日産GT-R NISMO GT500が獲得した。日産は1-2-3独占、加えてGT300クラスのポールも獲得している。

ゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイ戦は、この季節らしい好天に恵まれた。2段階ノックアウト方式の予選開始時点の午後2時で気温/路温は23/33度、もちろん路面はドライだ。15台が参戦するGT500は、Q1でホンダNSX CONCEPT-GT勢が下位(11~15位)を占めるかたちとなり、ここで全車ノックアウト。上位8台のQ2進出枠は、レクサスRC-Fと日産GT-Rが4つずつ分け合った。

そして迎えたQ2は、日産勢の1-2-3という結果に。なかでもポールを獲得した安田&オリベイラの#12 カルソニックIMPUL GT-R(タイヤはブリヂストン=BS)は、Q2でオリベイラが後続をコンマ5秒近く離す好タイム(1分28秒799)を叩き出したのである。Q1をトップで通過した安田は、「朝のフリー走行ではパーフェクトといえるまでのセッティングではなかったけど、予選に向けての調整がうまくいった」ことを実感し、「クルマが決まった時のJP(オリベイラ)の速さは分かっていましたから」と、ポール獲得については確信に近い感触があったようだ。

ただ、「それでも、あそこまで速いとは思いませんでしたけど」というくらいのタイムを僚友がマークした。「ヒロ(安田)からいいインフォメーションをもらっていたからね。自信をもって臨めたよ」と語るオリベイラも、「自分でも驚くタイムだった」というほどの快走。「でも、予選は予選。明日は気温が下がるようなので、うまくファインチューンして、勝ちたい」とオリベイラは決勝を見据えていた。

2位は#46 S Road MOLA GT-R(本山哲&柳田真孝)、3位には#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ)と、ミシュラン(MI)装着のGT-Rが続いた。レクサス最高位は4位の#36 PETRONAS TOM’S RC F(BS)。今回#36 RC Fは中嶋一貴がWECスパ戦遠征中のため、平川亮が代打出場してJ.ロシターと組んでいる。ホンダ勢の最上位11位は#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&J.K.ベルネ/MI)。

国内外の多彩な車種が競うGT300クラスは24台の参戦。ポールを奪ったのはGT3仕様の日産GT-R、#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&L.オルドネス/ヨコハマ=YH)だった。一樹は、GT500ポールのIMPUL監督・星野一義氏の息子であり、日産および星野ファミリーにとって最上の一日となった。

「親父から『レース前に家族で寿司を食べに行くといいことあるから、一樹いこう』って言われて、ここに来る前にルーカス(オルドネス)も一緒に寿司を食べに行ったんですよ。これから毎回そうしたいですね(笑)」という裏話も披露しつつ、一樹は「今年はオフのテストから決勝本番セッティング重視でやってきた。明日に向けても自信があります」と手応えを語っている。

GT300の2位は#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太&井口卓人/MI)。3位には#55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志/BS)が入り、トップ6はGT3仕様GT-RとCR-Zが各2台、BRZとBMW Z4が各1台という布陣になった。決勝ではそれぞれの特徴を活かしたバトルが期待される。

決勝は通常開催より200km長い500km(110周)で、ドライバー交代を伴うピットストップ2回以上義務づけ。開戦予定時刻は明日(4日)の午後2時、およそ3時間の激闘となるだろう。

《遠藤俊幸》

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