人工知能で不正乗車を検知、スペインの鉄道が新システム導入

鉄道 テクノロジー
スペインの鉄道FGCは地元テクノロジー企業と共同で、不正乗車を検知するシステムを導入すると発表。警備員のモバイル端末に、システムが検知した不正乗車の疑いがある人物の映像が送信される
スペインの鉄道FGCは地元テクノロジー企業と共同で、不正乗車を検知するシステムを導入すると発表。警備員のモバイル端末に、システムが検知した不正乗車の疑いがある人物の映像が送信される 全 2 枚 拡大写真

スペイン・バルセロナ周辺などで鉄道網を運営するカタルーニャ公営鉄道(FGC)はこのほど、バルセロナのテクノロジー企業Awwaitと共同で、人工知能を活用した不正乗車監視システムを導入すると発表した。カメラで不審な人物の動きを特定し、警備員に通報する仕組み。

システムは、正規の切符を持った乗客の後を追って自動改札機を通過し、切符を持たずに乗車しようとする人物を発見するのが目的。自動改札機付近に設置したカメラの映像から、不正乗車の疑いがある人物をシステムが動きなどをもとに検知、警備員のモバイル端末に警報を送信する。警備員は端末に送られた映像で人物を特定し、正規の切符を持っていなかった場合は罰金を科す。

FGCではこれまで、改札口付近の不正乗車のチェックはコントロールセンターの係員がモニターを監視し、警備員に電話連絡する方法で行っていたが、今回の新システム導入で自動化が可能になるという。まず1つの駅に試行設置し、年内に数駅での使用開始を予定している。同社は不正乗車対策に力を入れており、2013年の不正乗車件数は0.041%まで減っているという。

FGCはバルセロナを州都とするカタルーニャ州に約270kmの路線網を持つ鉄道。バルセロナの通勤電車のほか、修道院で有名なモンセラート山へのアプト式登山鉄道などを運行している。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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