【SUPER GT 第2戦】GT500…安田&オリベイラ組GT-R、乱戦制してポール・トゥ・ウイン

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優勝した安田裕信とオリベイラ。<撮影:益田和久>
優勝した安田裕信とオリベイラ。<撮影:益田和久> 全 13 枚 拡大写真

SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」決勝が4日、好天の富士スピードウェイにて開催され、GT500クラスはポールポジション発進の安田裕信&ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組GT-Rが今季初優勝を飾った。

前日同様、この日も晴れ、ドライのコンディションに恵まれた富士。スタート前の気温は20度、路面温度は36度で、午後2時過ぎに110周の戦いの火蓋が切って落とされた。しかし好天とは裏腹に、この日のレースは序盤に2度のセーフティカー導入があるなど、アクシデントやトラブルが続く乱戦模様となっていく。GT500クラスの予選上位1-2-3を固めていた日産勢も、#46 S Road MOLA GT-R(本山哲&柳田真孝/タイヤはミシュラン=MI)が序盤に炎上リタイア(ドライバーは無事)、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/MI)も首位を走っていた中盤にトラブルらしき状況で後退(最終的に8位)と、波乱万丈の展開に。ポール発進の#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田&オリベイラ/ブリヂストン=BS)もピットイン時の作業ロスで順位を下げたり、GT300クラスとの接触で軽い損傷が発生するなど苦労したが、こちらは終わってみれば2位に約25秒差をつけてのポール・トゥ・ウインとなった。

快勝ともいえるところではあるが、レース後、オリベイラは「ストレスフルなレースだったよ」と率直な心情を吐露。「マシンの状態が良くて、序盤に大きなギャップを築こうと思っていたが、セーフティカーが2度も出るなどして、そうはいかなかった」。中盤以降はタイヤのピックアップ症状(タイヤカス付着等によるグリップダウンや振動)にも悩まされたが、「残り20~15周で、今日は勝てる、と思えたかな」ということで、乱戦を制しての今季初優勝となった。

2度のドライバー交代が規則で義務付けられている今回、真ん中のパートを担当した安田にとってはインパル加入2戦目での勝利。闘将・星野一義監督の現役時からの代名詞が“ぶっちぎり”だけに、最終的には大差のポール・トゥ・ウインを果たせたことに対し、「インパルらしい勝ち方で移籍初勝利を飾ることができて良かったです」と締めくくった。次戦に向けても「オートポリスでのテストの感触も良かったので、また表彰台を狙えると思います」と、安田は開幕3戦連続表彰台を期す(開幕戦は3位)。

2~3位はレクサス勢で、前年王者陣営の#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&平手晃平/BS)が2位。#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也&国本雄資/BS)が3位で、開幕戦2位に続く連続表彰台となった。4位は近藤真彦監督率いる#24 D’station ADVAN GT-R(M.クルム&佐々木大樹/ヨコハマ)。

予選で下位に低迷したホンダ勢は決勝でも苦闘。マシントラブルが多発したようで、完走したのは10位の#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&J.K.ベルネ/MI)のみだった。#18にしても、トラブルによって95周しかできておらず15周遅れ。70パーセントという低い設定の完走規定に助けられての10位入賞だったことは事実であり、ホンダ陣営とファンにとっては厳しいウイークエンドとなってしまった。早期の逆襲に期待したい。

SUPER GT第3戦は九州・大分県のオートポリスに舞台を移し、5月31日~6月1日に開催される。

《遠藤俊幸》

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