クライスラーグループとフィアットの統合で生まれた新会社、FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)は5月6日、中期経営計画の「2014‐2018ビジネスプラン」を発表した。
この2014‐2018ビジネスプランは、2014年1月に両社の統合で生まれたFCAが、今後5年間の成長計画を提示したもの。両社の統合の効果を生かして、さらなる世界販売の引き上げや、事業の効率化を目指す。
2014‐2018ビジネスプランでは、FCAが2018年までに、世界新車販売台数を700万台へ引き上げる目標を掲げた。2013年のグループ全体の世界販売実績は、440万台。2018年目標の700万台は、2013年実績に対しておよそ6割増しという野心的な数値となる。
中でも、クライスラーグループ傘下では、クライスラーブランド(ランチアを含む)が2013年実績の40万台を、80万台へ倍増させる計画。ジープブランドも、70万台から190万台へ、2.7倍に販売台数を引き上げる。
フィアット傘下では、フィアットブランドが2013年実績の150万台を、2018年には27%増の190万台へ。アルファロメオについては、10万台を4倍の40万台へ引き上げることを狙う。
市場別では、中国を含めたアジア太平洋地域を重視。アジア太平洋地域の2013年実績は20万台。2018年には、5.5倍の110万台へ引き上げる構想を掲げている。