スズキが5月9日に発表した2014年3月期連結決算は国内外での好調な販売を背景に本業もうけを示す営業利益が前期比30%増の1877億円となるなど、各段階の利益で過去最高を更新した。
鈴木修会長は同日、都内で開いた決算会見で「円安効果で540億円ぐらいが稼ぎ出されている。この期はインドルピーとかインドネシアルピアがプラスに動いてくれたこともあるので、これ以上の期待はできない。そういう点からすると、これは恵まれた利益だと思っている」と説明。
さらに「各社の色んなコストダウンの傾向をみたり聞いたりすると、まだまだうちのコストダウンが甘いというかコストダウンのやり方が生ぬるい。プラットフォームを共通化するとか、色んな部品を共通化して大量生産にしてコストを下げるというようなことがうちは遅れていると思っている」と述べた。
その上で「他社のものと比べて部品がどうだこうだというVA、VEでは限界がきている。思い切った方策を考えないといかんということで、目下、色々な模索をしている状況。あまり喜んでいられることではない」と強調した。