【UDトラックス クオン 改良新型】トラックのアクティブセーフティとエコ走行機能を体験する[動画]

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走行中のクオン
走行中のクオン 全 10 枚 拡大写真

8日、UDトラックスのリニューアルされた新型『クオン』の発表試乗会が、日本自動車研究所の城里テストコースで開催された。試乗会では大きく2つのプログラムが用意されていた。

【画像全10枚】

ひとつは、AEBS(先進緊急ブレーキシステム)のデモ、オートクルーズ機能による車間保持とLDWS(車線逸脱警報装置)のアクティブセーフティに関する試乗テストだ。もうひとつは、実測燃費で従来モデルから4%の燃費向上を実現したという新生クオンのエコ走行機能(エコノミーE・Dモード、ESCOTロール)の試乗テストである。

試乗してまず感じるのは、装着率90%近くとされるESCOT-Vによる2ペダル運転の操作性の良さだ。車両のサイズ、視点の高さ以外は普通のAT車を運転しているのと変わらない。7速あるギアのシフトアップ、シフトダウンはすべて自動で、スムースかつ燃料消費も最適なタイミングで行われる。「ダブルクラッチ」はもはや過去のものとなっている。

そのまま80km/hの高速走行に入り、オートクルーズに切り替える。ハンドル操作さえしっかり行っていれば右足は床につけておける。この状態で、車間保持のテストをするため、右側から乗用車を割り込ませる。ミリ波レーダーと連動しているため、前車との車間が狭くなると自動的に減速され、走行速度に応じた車間距離を維持して走行を続けた。この間、アクセルやブレーキなどの操作はいっさい行わなくてもよい。

次に意識的にレーンチェンジを行いLDWSの機能をテストする。LDWSはアラームによる警告システムで、ステアリング操作など車線維持のための強制介入はない。また意図的な(ウィンカー操作ありの)レーンチェンジは警報はならないようになっている。そのため、LDWSは常時ONにしておける。ただ、居眠り運転や漫然とした運転の警告ならば、個人的にはもう少しアラーム音を大きくしてもよいと思った。

AEBSのテストはプロのドライバーによるデモ走行による実験だ。30km/h走行するマーカー付のトラックに60km/hで後方から走行してくるクオンが自動ブレーキによって減速、衝突回避を行う。マーカーだけに反応するように、前走するトラックの荷台やキャビンの後面にはミリ波を吸収する緩衝素材が取り付けられていた。また、万が一の場合の全面衝突を避けるため、マーカーは横にオフセットされた。

マーカーが荷台側面の中ほどに取り付けられているので、横から実験を見ると衝突しているように見えるが、しっかりマーカー手前で停止していた。ブレーキのタイミングと踏力(減速G)は、速度によって自動的に判断される。なお、AEBSはあくまで衝突軽減のためのシステムであり、たとえば雨天など路面状況によっては停止できないことがあるという。

とはいうものの、先ほどのオートクルーズによる車間保持とAEBSがうまく機能すれば、渋滞後端での衝突事故などはかなり減らすことができるのではないかと感じられる試乗会だった。

UDトラックスでは、この試乗会と同様なプログラムを、6月から全国のディーラーやユーザー向けにも開催することを予定しているそうだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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