2014年度の日産は10の新型車を投入

自動車 ニューモデル 新型車
日産自動車のカルロス・ゴーン社長
日産自動車のカルロス・ゴーン社長 全 18 枚 拡大写真

2014年5月12日、横浜の日産グローバル本社にて開催された2013年度の日産の決算報告において、カルロス・ゴーン社長は、2014年度に新型車を10車種投入するとアナウンスした。

その10車種は日産『e-NV200』、『ムラーノ』、新型グローバルピックアップトラック、新型Cセグメント ハッチバック、インフィニティ『Q50 ロングホイールバージョン』、『QX50 ロングホイールバージョン』、ダットサン『GO+』、『on-DO』、ヴェヌーシア『R30』、『e30』だ。

こうして名前を挙げると、アジア地域向けのモデルが多いのに気づく。インフィニティの2つのロングホイールベース車とヴェヌーシアの2台は中国向けだ。また、2つのダットサンのうち、『on-DO』は欧州区分のロシア向けだが、『GO+』はアセアン向け。つまり10の新型車のうち半数の5台が中国/アセアンというアジア地域向けとなっていたのだ。

また、2013年度の日産の地域ごとの販売実績を見ると面白いことが分かる。日本の前年比+11.1%を筆頭に、中国+17.2%、北米+13%、欧州+1.8%(ロシアだけなら+4.9%)と軒並み数字を伸ばしているが、アジア・オセアニア/中南米/中東を含む「その他」市場は-8.5%とマイナスとなってしまったのだ。この数字と10の新型モデルをすりあわせると、好調な中国やロシアと、不振のアジア・オセアニアに向けて新型車を多めに用意したように見える。良いところを伸ばしつつ、悪いところもカバーしようという戦略なのだろう。ただし、それにはダットサンとヴェヌーシアという2つの新ブランドの成功が不可欠だ。

しかし、日産が生み出した新ブランド、ダットサンの2013年度の販売実績は、わずか570台程度に留まったという。ダットサンの本格販売は2014年度。中国における日産のセカンドブランドとなるヴェヌーシアともども、日産の新ブランドの実力が試されるのはこれからだ。

《鈴木ケンイチ》

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