大山ケーブルカー、来年10月から新型導入

鉄道 企業動向
大山観光電鉄が運営している大山ケーブルカー。再開業50周年にあわせ大規模な設備更新を実施し、2015年10月から新型車体の運行を開始する。
大山観光電鉄が運営している大山ケーブルカー。再開業50周年にあわせ大規模な設備更新を実施し、2015年10月から新型車体の運行を開始する。 全 2 枚 拡大写真

小田急電鉄は5月15日、同社グループの大山観光電鉄が運営する大山鋼索線(大山ケーブルカー)で大規模な設備更新工事に着手すると発表した。新型車体も導入する。

大山ケーブルカーは丹沢山地の大山を登る、神奈川県伊勢原市内のケーブルカー。小田急小田原線の伊勢原駅からバスで約30分の大山ケーブル駅と、山上側の阿夫利神社駅を結んでいる。営業距離は0.8km。

1931年に大山鋼索鉄道が運営する路線として開業したが、戦時中の1944年に廃止。戦後の1965年7月11日には、現在の大山観光電鉄が運営する路線として再開業した。2015年は再開業から50周年にあたり、これにあわせて大規模なリニューアルを実施することになった。

この設備更新では、保有する2両の車体を新造する。小田急の特急ロマンスカー50000形「VSE」などをデザインした岡部憲明アーキテクチャーネットワークが、新車体のデザイン設計を担当。「眺望をよりお楽しみいただけるケーブルカー」(小田急)を目指すという。

同時に地上設備の更新も実施し、全線のレール1560mと枕木900丁、分岐器2カ所を交換するほか、橋脚と橋桁の補強工事、電気設備などの改修工事も実施する。工事費は総額約16億円。

工事は今年5月19日から着手し、2015年9月の完成、翌10月の運行開始を目指す。これに伴い、2015年は5月から9月まで運休する。なお、今年の6月2~8日も定期検査と設備更新工事に伴い運休する予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る