ロールス・ロイス、ユーザーの若返りはレイスの影響

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ロールス・ロイス レイス
ロールス・ロイス レイス 全 8 枚 拡大写真

現在、ロールス・ロイスを購入しているユーザーは、ブランドを理解しながらも、最新のテクノロジーを求めている人たちだという。

ロールス・ロイス・モーターカーズは、コーンズモータースと共同で“ロールス・ロイスアイコンツアー”を開催。その席上でロールス・ロイス・モーターカーズ・リミテッドアジア太平洋ゼネラルマネージャーのダン・バルマー氏は、BMW傘下になる前後での変化について、「2003年はリセットされ、リスタートが出来た年だ。従ってユーザーもそれまでと変わってきている。現在は、テクノロジーの面でも、性能の面でも、そして、洗練性という面でも満足してもらえていると思う」と話す。

それまでのロールス・ロイス社についてバルマー氏は、「売上はどんどん落ちており、その要因は、昔の考え方しか取り入れず、伝統的だったことにある」と振り返る。

2003年に転換期を迎えた際、最初に導入したのは『ファントム』。「ロールス・ロイスといえば皆が想起するのがファントム(1991年までに作られたファントムの各モデル)だった。ファントムは常に最高級車であり、クルマの中のキングだ。ファントムこそがロールス・ロイスで、それがトラディショナルだという印象が強かったので、2003年の段階では新型ファントムしか導入が出来なかった」と述べる。

しかし、「新型ファントムには新しい技術が投入されていることが認識されるようになった結果、その次の動きとして『ゴースト』や『レイス』の導入が可能になったのだ」と話す。

「現在購入しているユーザーは、ブランドのことを理解しながらも、最新のテクノロジーを求めている人たちだ」とバルマー氏。「それと同時にロールス・ロイスでしか味わえないフィーリングも求めている」という。また新たな傾向として、「ここ数年は若い人が増えている。それはレイスの導入が要因で、レイスはドライバーズカーだからだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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