【マレーシア】新格安航空ターミナル、開業わずか2週間で誘導路が沈下

エマージング・マーケット 東南アジア

クアラルンプール新国際空港(KLIA)の新格安航空会社(LCC)専用ターミナル(KLIA2)が5月2日オープンしたが、オープンからわずか2週間で、航空機の離発着と大雨により誘導路などが沈下している。

情報筋によると、18日の豪雨により誘導路に水たまりができたため、排水が行われた。また駐機場も坂になっているため、エアアジアが主要タイヤのブレーキを解除したところ、航空機は後退を始めたという。エアアジアが空港運営のマレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)に苦情を訴えたことから、MAHBは舗装作業に追われている。

KLIA2は、KLIAから西に2キロメートルほどの場所に建設された。元はアブラヤシ農園やゴム農園となっており、沼沢地帯だったことから、地盤が柔らかく沈下しやすい状態にある。

KLIA2は格安航空の需要の高まりを受け、現行の格安ターミナル(LCCT)に代わるものとして建設が始まった。年間取扱能力は4,500万人。当初の完成予定は2012年4月だったが、設計変更などにともなう工事の遅れで少なくとも3度にわたって完成予定が延期され、最終的に開業日は5月2日となっている。KLIA2はエアアジアやエアアジアX、セブ・パシフィック、タイガー・エアー、マリンド・エアなどが利用しているが、エアアジアはKLIA2への移転を前に、安全性に問題があるとして移転を拒んでいた。
(マレーシアン・インサイダー、5月20日)

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. ペダル踏み間違えで発生した死亡事故、高齢の被告に実刑判決
  3. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  4. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  5. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  6. マツダ『CX-3』終焉は近い? ガソリンとディーゼル2種に集約、SNSではさまざまな考察飛び交う
  7. 三菱『デリカD:5』19年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  8. マツダ CX-5 新型、最高評価の5つ星獲得…ユーロNCAP
  9. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  10. 【BMW 2シリーズグランクーペ 新型試乗】今、日本にちょうどいいBMW…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る